- 北関東5県・約2万3千社のサイトを実測してわかった実態
- 管理画面の外部露出31.8%、旧バージョンソフト露出53.5%の内訳
- 工務店・士業・不動産・医療介護・製造業、業種別の実データ
- 自社サイトが同じ状態でないか、今すぐ確認する方法
「セキュリティ対策、うちは特に何もしていません」——北関東の中小事業者の方と話すと、こう返ってくることが少なくありません。しかし実際にサイトの"外側"だけを見てみると、様子はかなり違います。今回、群馬・栃木・茨城・埼玉・千葉北西部の中小事業者の公式サイト約23,000件を対象に、外部から見える範囲のセキュリティ状態を実測しました(2026年8月)。結果は、9割以上のサイトに何らかの改善余地があるというものでした。
何を、どうやって調べたか
対象は北関東5エリア(群馬・栃木・茨城・埼玉・千葉北西部)の中小事業者の公式サイトです。
- 工務店・士業・不動産:20,317件
- 医療・介護(群馬・茨城):1,767件
- 製造業(群馬):1,112件
- 合計 約23,200件
方法は、公開URLへの通常のアクセス(GET)で確認できる範囲のみを点検しています。ポートスキャンや認証突破など不正アクセスにあたる行為は一切行っていません。攻撃者と同じ「外から見える情報」だけを、合法な範囲で集計しました。
わかったこと ── 3社に1社が「裏口」を開けたまま
実測の結果、次のことがわかりました。
| 点検項目 | 該当率 | 意味 |
|---|---|---|
| 管理画面(ログイン画面)が外部に露出 | 31.8% | 3社に1社。総当たり攻撃の起点になりやすい |
| サイト作成ソフトの旧バージョンが露出 | 53.5% | 大半が古いWordPress。既知の脆弱性が狙われやすい |
| 通信の盗み見対策(CSP)未設定 | 91.5% | 設定されていれば防げる盗聴・改ざんのリスクが残る |
| なりすまし・改ざん対策の主要項目が未設定 | 8割前後 | 基本的な防御レイヤーが薄いまま公開されている |
| 何らかの要改善があったサイト | 98.8% | 問題なしは約1%のみ |
※以前の社内サンプルでは「SSL未対応54%」という数字を使っていましたが、これは偏った小サンプルによるものでした。今回の全数に近い実測では、SSL未対応は12.3%です。看板とすべき数字は「管理画面の露出」と「ソフトの旧バージョン露出」に置き換えています。
業種別に見ると
業種によって差はあるものの、傾向は共通しています。
| 業種 | 管理画面の露出 | ソフトのバージョン露出 |
|---|---|---|
| 工務店・建設 | 36.3% | 59.7% |
| 士業(税理士・行政書士等) | 31.1% | 52.9% |
| 医療・介護(群馬・茨城) | 28.7% | 50.0% |
| 製造業(群馬) | 24.1% | 47.6% |
| 不動産 | 22.8% | 41.2% |
※各業種の詳しい実態・対策は業種名のリンク先で解説しています。
特に工務店・建設は最も高く、管理画面露出36.3%、ソフトのバージョン露出59.7%。半数以上のサイトで、攻撃者が「どのソフトの、どのバージョンを狙えばいいか」まで公開情報から分かってしまう状態です。
これは特別ずさんな会社の話ではありません。士業や医療・介護など、対外的な信頼を重視する業種でも3割前後が管理画面を露出させています。「ホームページは制作会社に任せているから安心」という思い込みが、そのまま裏口を開けたままにする最大の理由になっています。
なぜ他人事ではないのか
2025年のランサムウェア被害は中小企業が約6割を占め、復旧に1,000万円以上を要した組織が半数を超えました(警察庁調べ)。とりわけ製造業は被害業種の第1位(約4割)です。
攻撃の多くは人が手作業で狙うのではなく、自動プログラム(ボット)が24時間無差別に巡回し、セキュリティの甘いサイトから順に狙います。企業規模ではなく「入口が開いているかどうか」だけが基準です。今回の実測で、その入口が北関東の中小事業者に広く残されていることがわかりました。
今すぐ、自社サイトの危険性をチェック
ドメインを入れるだけで、「誰でも管理画面に入れる状態になっていないか」「サイトの鍵(暗号化)が切れていないか」「古いシステムのまま放置されていないか」を、誰でも見られる情報の範囲で自動チェックします。
自社サイトが「外から」どう見えているか、
無料で点検します。
攻撃者と同じ外部の視点で、管理画面の露出やソフトのバージョン露出など危険箇所を可視化し、結果に応じた優先対応をお伝えします。調査は公開情報の範囲(不正アクセス禁止法を完全遵守)で行います。
オンライン対応・押し売りなし今すぐ自社サイトを確認する方法
専門知識がなくても、次の2点は今すぐ確認できます。
- 管理画面のURLが外部から特定できないか:自社ドメインの末尾に
/wp-adminや/wp-login.phpを付けてアクセスし、ログイン画面が出てしまわないか確認する。 - 使っているCMSのバージョンが古いまま放置されていないか:管理画面のダッシュボードに更新通知が溜まっていないか確認する。
WordPressの管理画面が丸見えになる仕組みと、無料でできる防御策の具体的な手順は、こちらの記事で詳しく解説しています。
→ WordPressの管理画面、丸見えになっていませんか?5分でできる自己チェックと防御策
よくある質問(FAQ)
この調査は不正アクセスにあたりませんか?
公開されているURLへの通常アクセス(GET)で確認できる範囲のみを対象にしており、ポートスキャンや認証突破などは一切行っていません。
「管理画面が露出している」とはどういう状態ですか?
ログイン画面のURLが外部から特定できる状態を指します。それ自体が即侵入を意味するわけではありませんが、総当たり攻撃の起点になりやすく、まず「見えなくする」ことが基本対策です。
無料診断では何をしてもらえますか?
自社サイトの外部から見える範囲のリスクを無料でチェックし、結果に応じた優先対応をご案内します。
うちの業種は対象に入っていますか?
今回は工務店・士業・不動産・医療介護・製造業を中心に実測しましたが、傾向はほぼ全業種に共通します。まずは自社サイトを無料点検で確認することをおすすめします。
まとめ|「気づいた今」がいちばん安く塞げるタイミング
北関東の中小事業者サイトの約9割は、何らかのセキュリティ上の改善余地を抱えたまま公開されています。多くは大がかりな工事ではなく、早めに気づけば対処できるものばかりです。まずは自社サイトが今どういう状態か、無料で確かめてください。
「うちのサイトは大丈夫?」を、
プロが外部の視点で無料点検します。
公開情報の範囲で"攻撃者から見た自社サイト"を可視化し、優先度の高い対策から整理してお伝えします。押し売りはしません。
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