- 作り直しても問い合わせが増えない、よくある理由
- 最初に見る4つの数字と、それぞれをどこで見るか
- 止まっている段階ごとの、最初の一手
- 数字が取れていないときに、今日からやること
「ホームページをリニューアルしたのに、問い合わせが増えない」。地域の会社やお店の集客をお手伝いしていると、いちばんよく聞く相談のひとつです。見た目は良くなった。スマホでも見やすくなった。それでも件数は変わらない。
理由はたいてい、デザインではありません。問い合わせが生まれるまでの流れのどこかで、人が止まっているからです。作り直しは「読まれる」段階には効きますが、そもそも「見つけてもらう」段階で止まっていると、どれだけ良いページでも人が来ません。まずは、どこで止まっているかを数字で切り分けます。
問い合わせは、4つの段階を通って生まれる
問い合わせは、次の4つの段階を順番に通った人からしか生まれません。それぞれに、見るべき数字が1つずつあります。
| 段階 | 見る数字 | どこで見るか |
|---|---|---|
| 1. 見つけてもらう | 検索での表示回数とクリック数 | Googleサーチコンソール「検索パフォーマンス」 |
| 2. 読まれる | 入口のページから、サービス・事例・料金へ進んだ数 | GA4「ランディングページ」「ページとスクリーン」 |
| 3. 相談しやすい | 問い合わせページに来た数と、送信まで進んだ数 | GA4のイベント(フォーム送信完了など) |
| 4. 仕事になる | 有効な相談・商談・受注の数 | 社内の問い合わせ台帳(GA4では分かりません) |
大事なのは、上の段階から順番に見ることです。下の段階の数字が悪く見えても、上の段階の人数が少なければ、そもそも母数が足りていません。
数字1:検索での表示回数とクリック数
サーチコンソールで、直近3か月の「合計表示回数」と「合計クリック数」を見ます。あわせて「クエリ(検索された言葉)」の一覧を開いてください。
- 表示されている検索語句が、社名ばかり:すでに会社を知っている人にしか見つかっていません。新しいお客さんが検索する言葉(地域名+サービス、悩み)でページがない状態です
- 表示は多いのにクリックが少ない:検索結果に出ているのに選ばれていません。ページのタイトルと説明文が、検索した人の言葉になっていないことが多いです
この段階で止まっているなら、作り直しより先に、地域名×サービスのページや、お客さんがよく聞く質問に答える記事を足すのが近道です。お店なら、Googleマップの情報を正しく整えることも同じ段階の打ち手です。
数字2:入口のページから、次のページへ進んでいるか
GA4の「ランディングページ」で、検索から最初に読まれているページを確認します。トップページより、ブログ記事やサービスページが入口になっていることが多いはずです。
入口のページは読まれているのに、そこからサービス・事例・料金のページへ進む人がほとんどいない。この場合、読んだ人が「次に何を見ればいいか」が分からない状態です。直すのはトップページではなく、入口になっているページです。記事の途中や最後に、読者と同じ悩みに合う事例やサービスへのリンクを1つだけ置きます。たくさん並べると、かえってどこにも進みません。
数字3:問い合わせページに来た人のうち、送信まで進んだ数
問い合わせページには来ているのに、送信まで進む人が少ない場合は、フォームの手前で不安や手間が生まれています。よくある原因は次のとおりです。
- 入力項目が多い、住所や電話番号が必須になっている
- 料金の目安がどこにも書いていないので、相談したら高い見積りが来そうで怖い
- 送ったあと、いつ・誰から・どんな連絡が来るのかが書いていない
フォームの近くに「返信の目安」「相談だけでも大丈夫か」「料金の目安へのリンク」を置くだけで、迷いは減ります。
4つの数字を、
一緒に確認することもできます。
サーチコンソールとGA4、問い合わせの記録を見て、どの段階で止まっているかと、最初に直す3つのことをお伝えします。
オンライン対応・押し売りなし数字4:送信のうち、仕事になった数
ここはGA4では分かりません。フォームの送信には、営業メール、テスト送信、既存のお客さんからの連絡も混ざっているからです。届いた問い合わせを、「新規の相談」「既存のお客さん」「営業・その他」に分けて台帳に残し、新規の相談のうち商談・受注になった数を数えます。
新規の相談はあるのに仕事にならない場合は、ページで「誰向けの会社か」「どのくらいの価格帯か」が伝わっておらず、合わない相談が来ている可能性があります。この段階の整え方は、問い合わせが受注につながらない会社の記事で詳しく書いています。
数字が取れていないときに、今日からやること
- サーチコンソールとGA4が入っているか、誰が管理者かを確認する:制作会社が自社のアカウントで設定していることもあります。閲覧権限を自社にもらいます
- 入っていなければ、今日設定する:過去の数字はさかのぼって取れません。早く入れた分だけ、比べられる期間が増えます
- 問い合わせのときに「どこで知りましたか」を聞く:電話でもフォームでも、ひと言聞くだけで、4つ目の数字の材料になります
例:「見つけてもらう」段階を直したケース
AIdealizeが支援しているアートメイクサロンは、提携クリニックの中を借りて施術しているため、自分の名前でGoogleマップを運用できない条件でした。サイトの見た目を作り直すのではなく、施術できる地域ごとのページと、お客さんがよく聞く質問に答える記事を積み上げた結果、検索からのクリックは月2回(2026年5月)から月178回(同9月)になりました。
出典:Googleサーチコンソール(2026年5〜9月の月ごとの合計、2026年10月3日取得)。AIdealizeが支援しているアートメイクサロン(代表の家族が営む事業)の数字です。予約数・売上はサイトから計測できないため、ここでは扱っていません。詳しくは事例ページをご覧ください。
よくある質問(FAQ)
ホームページは直すのと作り直すの、どちらがいいですか?
4つの数字を見て、止まっている段階で決めます。検索で見つかっていない段階なら、作り直しよりページや記事の追加が先です。読まれているのに相談に進まない段階なら、事例・料金・問い合わせ導線の改修で足りることが多く、全面リニューアルは「スマホで読めない」「更新できない」など土台に問題があるときに検討します。
数字はどのくらいの期間で見ればいいですか?
月単位で、3か月分を並べて見るのがおすすめです。1週間ごとだと曜日や季節の波で上下しやすく、判断を誤ります。直した日をメモしておき、その前後の月を比べます。
問い合わせが月に数件しかありません。割合で見ても意味がありますか?
件数が少ないうちは割合がぶれやすいので、段階ごとの「実数」を並べて見てください。たとえば検索クリックが月20回しかないなら、問い合わせが少ないのは自然で、まず見つけてもらう段階を増やすのが先、と判断できます。
まとめ
問い合わせが増えないとき、最初にやるべきことは作り直しではなく、「見つけてもらう・読まれる・相談しやすい・仕事になる」のどこで止まっているかを数字で確かめることです。止まっている段階が分かれば、直すページも、かける費用も絞れます。
作り直す前に、
どこで止まっているかを見ませんか。
今のサイトと数字を一緒に確認し、優先して直す3つのことと、毎月見る数字をお伝えします。
オンライン対応・押し売りなし